育休から復職したあと、退勤前や予定が詰まっているタイミングで、
「これ、今日中にお願いできますか?」
「急ぎで対応してもらえますか?」
と仕事を頼まれることがあります。
残業できない、すでに別の仕事を抱えているなどの事情があると、困るのがその場で何て返せばいいのかです。
本当は難しいのに、
わかりました。何とかします。
と引き受けてしまうと、結局終わらなかったり、予定していたほかの仕事に影響したりすることがあります。
急な仕事への対応が難しいときは、
今の状況 → 難しいこと → いつならできるか・何を優先するか
の順で伝えると、仕事上の調整として話しやすくなります。
この記事では、復職後に急な仕事を頼まれたときの断り方や、期限・優先順位を相談するときの具体的な例文を紹介します。
場面別|急な仕事を頼まれたときの断り方・相談例文
今日中の対応が難しいとき
急ぎの仕事を頼まれても、今日中に終えられないことが分かっているなら、その時点で伝えます。
今日は定時までに対応するのが難しいため、明日の午前中まででもよろしいでしょうか。
もう少し状況を入れるなら、
現在対応中の業務があるため、本日中の完了は難しそうです。明日の午前中までであれば対応できます。
ポイントは、「できません」だけで終わらず、可能ならいつなら対応できるかを伝えることです。
退勤直前に仕事を頼まれたとき
退勤時間が迫っているときに急な依頼が来ることもあります。
すみません、今日はこのあと退勤する必要があるため、今からの対応は難しいです。明日朝から対応してもよろしいでしょうか。
短く伝えるなら、
本日はこのあと退勤予定のため、対応は明日でもよろしいでしょうか。
家庭事情を詳しく説明しなくても、今日は対応できないことと、代わりの期限を伝えれば十分です。
すでに別の急ぎ仕事を抱えているとき
急ぎの仕事が重なった場合は、自分だけで両方抱え込まず、優先順位を相談します。
現在、Aを今日中に対応する予定です。こちらも本日中に必要でしょうか。両方は難しいため、どちらを優先するか相談させてください。
Aと今回のBの両方を定時までに終えるのは難しい状況です。優先する業務を確認させていただけますでしょうか。
「どちらも何とかします」と引き受けるより、上司に優先順位を確認したほうが仕事を調整しやすくなります。
頼まれた仕事の期限を確認したいとき
「急ぎ」と言われても、本当に今日中なのか、明日でもよいのか分からない場合があります。
そのときは、まず期限を確認します。
こちらはいつまでの対応が必要でしょうか。
急ぎとのことですが、本日中の完了が必要でしょうか。それとも明日の午前中でも問題ありませんか。
期限を確認すると、「今日中だと思っていたけれど、実は明日でもよかった」ということもあります。
明日なら対応できるとき
今日は難しくても、翌日なら対応できる場合は、そのまま伝えます。
本日中は難しいのですが、明日の午前中であれば対応できます。期限を明日に調整できますでしょうか。
今日はほかの業務があるため難しいですが、明日最優先で対応することは可能です。
できる時期を具体的に伝えると、相手も判断しやすくなります。
一部だけなら今日対応できるとき
全部は難しくても、必要な部分だけ今日対応できる場合もあります。
全体を今日中に終えるのは難しいですが、まず○○までであれば本日対応できます。残りは明日でもよろしいでしょうか。
今日中は確認作業まで対応し、仕上げは明日にする形であれば可能です。
無理に全部引き受けず、どこまでなら今日できるかを分けて伝えます。
今日中でなければならない場合に相談するとき
相手から「どうしても今日中に必要」と言われることもあります。
その場合は、今やっている仕事との優先順位を相談します。
承知しました。こちらを今日中に対応する場合、現在進めているAは明日に回す形になりますが、問題ないでしょうか。
本日中に対応する場合、ほかの業務との調整が必要です。どの業務を後ろにずらすか相談させてください。
「今日中」と言われたからといって、ほかの仕事もそのまま抱え込む必要はありません。
残業しないと終わらないとき
急な依頼を引き受けると残業になる場合は、そのことを明確に伝えます。
今日中に対応すると定時を超える見込みです。本日は残業が難しいため、明日の対応でもよろしいでしょうか。
現在の業務と合わせると勤務時間内に終えるのが難しいです。期限について相談させてください。
育休明けで残業が難しい場合でも、家庭事情を毎回細かく説明する必要はありません。
上司に口頭で短く伝えるとき
その場で短く返すなら、
今日中は難しいので、明日でもよいでしょうか。
今Aを対応しているので、どちらを優先すればよいですか。
定時までだと両方は難しいので、優先順位を相談したいです。
くらいでも十分です。
大事なのは、反射的に「やります」と答えず、実際に対応できるかを確認することです。
チャットで期限を相談するとき
社内チャットなら、結論を先にします。
ご依頼ありがとうございます。現在Aを対応中のため、本日中の完了は難しい状況です。明日の午前中まででもよろしいでしょうか。
短くするなら、
本日中は難しいため、明日の午前中対応でもよいでしょうか。
優先順位を確認するなら、
Aと今回のご依頼の両方を本日中に対応するのは難しいため、どちらを優先するか確認させてください。
メールで期限変更を相談するとき
少しまとまった仕事について期限を相談する場合は、メールでも伝えられます。
件名:○○の対応期限についてご相談
○○さん
お疲れさまです。
ご依頼いただいた○○について、対応期限のご相談です。現在進めている業務との兼ね合いで、本日中に完了することが難しい状況です。
明日の午前中までであれば対応できますが、期限を調整することは可能でしょうか。本日中の対応が必要な場合は、現在の業務との優先順位についてご相談できればと思います。
よろしくお願いいたします。
メールでも、言い訳を長く書くより、現状と希望する期限を明確にします。
急な仕事は、まず「本当にいつまでか」を確認する
「急ぎでお願いします」と言われると、すぐ今日中に終わらせなければならないと思うことがあります。
しかし、「急ぎ」の意味は人によって違います。
- 今日中
- 明日の朝まで
- 明日中
- 今週中だが早めに
など、実際の期限が異なることがあります。
そこで、
こちらはいつまでの対応が必要でしょうか。
と確認します。
期限が分かれば、今の仕事との調整もしやすくなります。
「断る」より「期限を相談する」で解決することもある
急な仕事を頼まれたとき、必ずしも、
できません。
と完全に断る必要はありません。
たとえば、
今日中は難しいですが、明日の午前中なら対応できます。
と期限を変えれば対応できることもあります。
ほかにも、
- 一部だけ今日対応する
- 別の仕事を明日に回す
- 優先順位を入れ替える
- 期限を延ばす
- 担当範囲を分ける
などの方法があります。
できる範囲があるなら、それを示して相談します。
優先順位は自分だけで決めなくてもいい
仕事が重なったとき、
「どちらも重要だから両方やらないと」
と考えてしまうことがあります。
しかし、勤務時間内に両方できないなら、
AとBのどちらを優先すればよいでしょうか。
と上司へ確認できます。
特に復職後は、定時で退勤する必要があるなど、使える時間が明確なこともあります。
その中で何を優先するかは、仕事の調整として相談できます。
育児の事情は毎回詳しく説明しなくてもいい
急な仕事を断るたびに、
保育園のお迎えが○時で……
家族も今日は帰宅が遅くて……
と細かく説明する必要はありません。
たとえば、
本日は定時で退勤する必要があるため
今日は残業が難しいため
程度でも伝えられます。
重要なのは家庭事情の詳細ではなく、
今日どこまで対応できるのか
です。
「何とかします」とすぐ引き受けない
急な依頼を受けたとき、反射的に、
わかりました。
何とかします。
と返してしまうことがあります。
ただ、あとで確認すると、
- 今日中には終わらない
- 残業が必要になる
- ほかの締切に影響する
と分かることもあります。
すぐ判断できないなら、
今の業務状況を確認してから回答してもよろしいでしょうか。
と伝えて、一度整理してから返事をする方法もあります。
復職後に急な仕事が続くなら一度相談する
たまに急ぎの仕事が入るだけなら、その都度調整できます。
しかし、
- 退勤直前の依頼が頻繁にある
- 毎日のように当日締切の仕事が入る
- 急ぎ仕事のために予定していた業務が終わらない
- 期限調整を毎回お願いしている
という状態なら、一度仕事の進め方そのものを相談してもよいでしょう。
たとえば、
最近、退勤前に急ぎの依頼が重なることがあり、勤務時間内での調整が難しい日があります。急ぎの業務が入った場合の優先順位について、一度相談させてください。
と伝えます。
その都度謝りながら断り続けるより、急ぎの仕事が来たときにどう調整するかを決めておくとやり取りしやすくなります。
AIで急な仕事への返し方を作る
「急な仕事を断りたい」とAIへ頼むだけでは、完全に断る文章になったり、逆に無理な期限を引き受ける文章になったりすることがあります。
自分向けにするなら、頼まれた期限・今抱えている仕事・いつなら対応できるかを入れると、断るだけでなく期限や優先順位を相談する文面を作れます。
AIで文面を作る手順
- ChatGPTやGeminiなどの生成AIを開く。ChatGPTを開く/Geminiを開く
- 下にあるプロンプトをコピーする
- 〔 〕の項目を、自分の状況に合わせて書き換える
- AIの入力欄に貼り付けて送信する
- 出てきた文章を確認し、職場や相手に合う表現へ整える
急な仕事の期限を相談する文面を作るプロンプト
今日中が難しくても、明日なら対応できる場合はそのまま入力します。
両方の仕事を進めるのが難しい場合は、AIに勝手に優先順位を決めさせず、上司へ確認する文面にします。
AIで作った文面を使う前に確認すること
- 実際に対応できる期限になっているか
- 無理な仕事を引き受ける文章になっていないか
- 優先順位をAIが勝手に決めていないか
- 家庭事情や謝罪が長くなっていないか
急な仕事を頼まれたとき避けたい言い方
本当は無理なのに「大丈夫です」と言う
急な依頼を受けたとき、
大丈夫です。
と答えてから無理だと気づくと、あとで再調整が必要になります。
難しそうなら、その時点で期限を相談します。
「無理です」だけで終わる
対応できない場合でも、
今日中は難しいですが、明日なら対応できます。
と伝えられることがあります。
実際にできる範囲があるなら、一緒に伝えます。
ほかの仕事を勝手に後回しにする
急ぎの仕事を頼まれたからといって、今やっている仕事を自己判断で後回しにすると、別の問題が起きることがあります。
仕事が重なったら、
どちらを優先すればよいでしょうか。
と確認します。
退勤できない前提で引き受ける
「急ぎだから」と、最初から残業して対応する前提にする必要はありません。
残業できないなら、
今日中は難しいため、明日の対応でもよいでしょうか。
と期限を相談します。
まとめ|急な仕事は「できる・できない」だけでなく期限を相談する
復職後に急な仕事を頼まれたとき、すぐに、
何とかします。
と引き受ける必要はありません。
まずは、
いつまでの対応が必要ですか。
と期限を確認します。
今日中が難しいなら、
明日の午前中なら対応できます。
と相談できます。
別の仕事と重なっているなら、
どちらを優先すればよいでしょうか。
と上司へ確認します。
育児の事情を毎回詳しく説明するより、今の勤務時間や業務状況で何ができるのかを具体的に伝えるほうが仕事の調整につながります。
急な依頼だからといってすべてを抱え込まず、期限・優先順位・対応できる範囲を言葉にして相談していきましょう。

